マリー・ローランサン展に行ってきました。
時代を追って展示された絵を見て、マリー・ローランサンの絵が変化してゆくさまがよくわかりました。
最初の頃の絵には、あまり魅力を感じませんでしたが、スタイルを確立したというあたりからは素敵だと思えました。
画家としてのローランサンの成長を作品が示しているのを実感。
周りから批判されようと自分の表現を追い続け、そのスタイルを確立し評価を得ながら、さらにその先へと進もうとする姿。
その強さがあってこその、あの絵なのかなと思ったり・・・。
また、ひょっとしたら、彼女は芸術家であったから、表現し続けること=生きることで、そうせずにはいられなかったのかもと思ったりも。
普通の人にない才能を持つという事は、その才能によって生かされたり振り回されたりもするだろうし、必ずしも幸せであるとはいえないのかもしれないと考えたりしました。
マリー・ローランサンが、幸せだったのかどうかわかりませんが、生きている間に評価を受けているだけでも、画家としては一応幸せだったのではないかしら。

際立った才能というのは、魔物のようなものではないかと思うことがあります。
その魔物に魅入られたら、簡単に逃げることはできない。
魔物は少なからぬ犠牲を要求し、その代償として他の人にはまねできない力を与えてくれる。
それを手放すという事は、力と力をふるう快感を失うことを意味する。
しかも力は、その人の根本的な部分に深くかかわっている。
一般人の私からすると、才能が大きければ大きいほど、生きづらそうな気がします。

ともあれ、マリー・ローランサンの絵、素敵でした。
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